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そういうわけで、ご一行。
どうしたものかと膝突き合わせて喧々諤々の議論中……
……のハズが。
「うらぁ〜酒もっと持ってこい!ど〜んと来いってんだ」
(輪の中心でハジけてます)
「いい呑みっぷりじゃぁ、隊長!」
(隊士A←ダレ?)
「持ってきましたよ。さぁたんと召し上がってください仰木さん」
(いつもよりハイな先生)
「おぉ、おめぇもなかなかいけるクチだろぉ?注いでやるよ、こっち来い中川」
(手招く絶好調の隊長)
「ちょっ……呑みすぎですよ、たか……隊長」
(あまりのハジけぶりにおろおろ)
「るっせぇ。いつでもどこでもごちゃごちゃ説教たれてんじゃねーよ、なぉ……橘」
(つーんと横を向く)
「そ〜よそ〜よ!な……橘さん(うえっ、舌噛みそう……)ってば、か、高耶のこと心配しすぎよぉ」
(口が滑りそうになって困惑気味、でも酒盛り大好きvの綾子さん)
「四六時中そんなんじゃ大変だよなぁ、な……橘も」
(霊体ながら酒盛りには参加している千秋←どうやって??)
「いーんだよぉ。こいつはこれが趣味なんだからぁ」
(すっかり呂律の怪しくなった舌)
「趣味っ !? これが趣味だとでも !? あなたには私の真実は届かないのですかっ !? 」
(いいかげん彼も酔ってます)
「届かないはずがあるかっ !? 届かなかったとでもいうのか !? 」
(あれぇ?何だか雲行きが……)
「あ〜あ、こんなとこで何おっぱじめんだよ……このバカップルめ」 (もううんざり)
……エンドレス……
「なぁ……ところで、なんでみんな兵頭さんのこと忘れとるんじゃろな……」
未成年のために輪から外れている卯太郎が、寝そべった黒豹の背中を撫でながら呟いている。
黒豹は『知ったことか』とでも言わんばかりに鼻を鳴らすと、いい加減コワれつつある酒の輪を眺めやって人間がするようにため息を吐いた。
一呼吸あけて、彼は頭をもたげるとその輪へ向かって思いきり咆哮をかました。
ぐわおぉぉぉ……
すると、
「うげっ!」
「げほぉっ」
その直撃を受けた隊士が三人ほど、ばたばたと倒れ伏した。
そして、
♪〜♪〜♪〜
再びどこからともなく突然不気味なポップ調の音楽と共にアナウンスが入り、
死亡者:赤鯨衆、隊士α(アルファ)、隊士β(ベータ)、隊士c(チャーリー)〜
残り、11人〜♪〜♪〜♪〜
……その場に居た全員が撃沈した。
どうなっているのだ。
踏んづけて死亡、吼えられて死亡、挙句の果てには死亡者の名前も適当極まりない。
(しかもアルファ・ベータ・チャーリー……何ゆえっ !? )
管理者のお脳の程度が窺われようというものだ。
黒豹は、ほとほと呆れた顔をして長い長いため息をつくと、ゆっくりと倒れ伏した。
体から、くたりと力が抜け、卯太郎が慌てて脈を確かめる。
止まって……いるらしい。
この脱力的なアホらしさに、ほとほとつきあいきれなくなったのだろう。
一人先に平穏な世界へ旅立った小太郎の顔は、このうえなく幸せそうだった―――。(そりゃそうだ)
♪〜♪〜♪〜
死亡者:赤鯨衆のアイドル・黒豹の小太郎クン〜
残り、10人〜
♪〜♪〜♪〜
アイドルだったんかい!という突っ込みは、全員の胸の中を秒速340m(推定というか音速だし)で駆け抜けたのみで、言葉にはならなかったとか。
02/09/20
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