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か〜な〜り〜、唐突なのだが。
ご一行様はどうやらアブナイ世界に迷い込んでしまったらしい。
最初に意識を回復したのは、黒豹@小太郎だった。
彼はまわりに累々と横たわる死体いや、寝ているだけだった を見て馬鹿にしたように鼻を鳴らすと、ゆらりと身を起こして辺りをうかがい始めた。
そうして彼は一枚の手紙を発見した。
『ここから無事に帰れるのは、最後まで生き残った一人だけ。
生を賭けたバトルが今始まる!
立て!武器を取れ!戦うのだ!!
FIGHT!!
管理者より』
意味は勿論わかっているのだが。
哀しいことに彼は四足の動物だった。
驚いても声を上げることはできないし、それを周りに伝えることもできない。
文面の内容の意味不明さと、自らのおかれた状況のもどかしさに苛立った彼は、腹いせに手近に転がっていた男を前足で踏んづけた。
―――ところが!
「ぐえっ」
かなりの巨体の部類に入る獣の足に思い切り踏まれたその男は、蛙の潰れたような声を上げると、それきり動かなくなった。
すると、
♪〜♪〜♪〜
どこからともなく突然不気味なポップ調の音楽と共にアナウンスが入り、
死亡者:赤鯨衆、室戸水軍首領、兵頭隼人〜
残り、14人〜♪〜♪〜♪〜
後に残されたのは、あまりのあっけなさにボーゼンとしているらしい黒豹と、いまだに目覚めようとしない、天下一の寝汚さを誇る集団死体だから生きてるって…… だったとか。
02/09/01
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